特殊印刷

公開日:2024.9.19

エンボス加工に適した紙の厚みとは?主な手法や用紙の事例、よくある質問までご紹介!

エンボス加工を検討している方で、どのような紙が適しているのか悩まれている方もおられるのではないでしょうか。紙の厚さは、エンボス加工の仕上がりに大きな影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。

本記事では、エンボス加工に適した紙の厚みや主な手法、用紙の事例をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

エンボス加工の特徴

エンボス加工とは、凹版と凸版で圧力をかけて、印刷物に立体感を与える技術です。この加工により、文字や図案が浮き上がり、視覚的なインパクトと触覚的な質感を強調できます。

embossed card

たとえば、ショップカードに店舗のロゴをエンボス加工で施すと、ブランドの存在感が高まります。また、名刺やメッセージカードなどにワンポイントとして、さりげなく活用する方法もおすすめです。

しかし、エンボス加工を施す紙の厚みが適度なものでない場合は、デザインがつぶれる可能性があります。

エンボス加工の主な手法は3つ

次は、エンボス加工の主な手法について解説します。

  • ローラーエンボス加工

  • 平板型エンボス加工

  • デボス加工

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.ローラーエンボス加工

ローラーエンボス加工は、ローラーに刻まれた模様や文字を使い、紙やフィルムに熱と圧力をかけて立体感を出す技術です。ローラーの深さや硬さを調整して、エンボスの仕上がりを微調整できます。

roller embossed cards

このため、デザインの意図に応じて、幅広い立体感を持たせられます。また、大量の印刷物に均一なエンボス加工を施す際に効果的なため、パッケージや装飾用の紙製品など、視覚と触覚でインパクトを与えるデザインに利用されている場合が多いです。

2.平板型エンボス加工

平板型エンボス加工は、模様や文字が刻まれた平面の金属プレートを使用して、紙やフィルムに圧力をかけて立体感を出す方法です。この方法では、凸版と凹版の間に紙を挟み込み、プレスするとデザインが浮き上がるように加工されます。

embossed card

プレスの強度を調整すれば、浅い立体感や深い凹凸を自由に作り出せるため、デザインの細部を際立たせられます。また、高い精度で細かいディテールを表現できるため、高級感のある仕上がりが求められる印刷物に最適です。

3.デボス加工

デボス加工は、エンボス加工とは反対に、加工した部分を凹ませる手法です。凸版と凹版を用いて紙やフィルムに圧力をかけると、デザインが押し込まれたような凹みが生じ、独特の立体感を演出します。

さらに、デボス加工に箔押しを組み合わせ、デザインの視覚的効果を高める「デボス箔押し」という手法もあります。これにより、より深みのある仕上がりが可能となるため、上質感を求める印刷物に用いられる場合が多いです。

 foil stamping card

エンボス加工を施した用紙の事例

エンボス加工は、名刺やカード、冊子の表紙などに使用され、独特の触感や視覚的インパクトを与える手法です。たとえば、会社のロゴやデザイン要素を際立たせるためによく用いられます。

エンボス加工を施すと、印刷物に立体感が加わり、ほかとは違った高級感やオリジナリティを演出できます。しかし、加工の際に紙を再度機械に通すため、デザインにズレが生じる可能性がある点に注意しなければなりません。

なお、名刺のエンボス加工については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:名刺のエンボス加工とは?メリット・デメリットや作成するポイントを詳しくご紹介します!

エンボス加工に適した紙の厚み

エンボス加工では、紙をプレスして立体的なデザインを作り出すため、紙の厚みが加工の仕上がりに大きな影響を与えます。薄い紙(90kg)の場合は、エンボスの細かい模様や文字をくっきりと表現するのに適しています。

 Cardboard sample

一方、厚い紙(200〜300kg)のエンボス加工は難しく、細部がつぶれてしまう可能性が高いため、細かいデザインや文字を際立たせたい場合には不向きです。このため、仕上がりを美しく保つには、紙の厚みを慎重に選ばなければなりません。

エンボス加工 紙でよくある3つの質問

最後に、エンボス加工 紙でよくある質問について解説します。

  • 質問1.エンボス加工のメリットは?

  • 質問2.エンボス加工のデメリットは?

  • 質問3.印刷用紙の厚さの単位とは?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.エンボス加工のメリットは?

エンボス加工のメリットについては、以下のとおりです。

  • 立体感を出してデザインを強調できる

文字や模様を立体的に作り出すため、視覚的にインパクトがあり、デザインを際立たせられる

  • さまざまな紙質に対応できる

白が際立つ紙や繊維が荒い紙など、紙質によって異なる印象を作り出せるため、デザインのバリエーションを増やせる

  • 高級感を損なわずにデザインの差別化ができる

エンボス加工を取り入れると、商品のイメージを保ちながら、ほかと差別化されたデザインを作り出せる

質問2.エンボス加工のデメリットは?

エンボス加工のデメリットについては、以下のとおりです。

  • コストが高くなる

デザインごとに専用の型を用意する必要があり、複雑なデザインほどコストが増加する

  • 細かいデザインには向かない

型の作成時に細部の再現が難しく、プレス時にズレが生じるリスクがあるため、細かいデザインには適していない

  • 耐久性に欠ける

凸部分が摩擦に弱く、色がついた場合は色落ちの可能性があるため、耐久性に注意が必要となる

質問3.印刷用紙の厚さの単位とは?

印刷用紙の厚さは、「連量(れんりょう)」や「斤量(きんりょう)」と呼ばれ、四六判サイズ(788mmx1091xmm)の紙1,000枚の重さで表すのが一般的です。たとえば、「上質紙90kg」という表記がある場合、上質紙1,000枚の重さが90kgとなります。

この数値が大きくなるほど紙は厚く重くなり、小さくなるほど薄く軽い紙となります。印刷用紙を選ぶ際には、連量が大切な指標です。

まとめ

本記事では、エンボス加工に適した紙の厚みや主な手法、用紙の事例をご紹介しました。

エンボス加工は、凹版と凸版で圧力をかけて、印刷物に立体感を与える技術です。これにより、文字や図案が浮き上がり、視覚的なインパクトと触覚的な質感を強調できます。

エンボス加工の主な手法として、ローラーを使って均一な仕上がりを実現する「ローラーエンボス加工」、平面の金属板を使用する「平板型エンボス加工」、凹みを作る「デボス加工」があります。これらの手法は、名刺やカード、パッケージなどの印刷物に用いられており、独特のデザインが施される場合が多いです。

また、薄い紙は、エンボス加工の細かい模様や文字をくっきりと表現するのに適していますが、厚い紙の場合は、細部がつぶれてしまう可能性があります。細かいデザインや文字を際立たせたい場合には、使用する紙の厚みに注意しましょう。

なお「フジイ印刷」では、活版印刷や箔押し、エンボス加工などの特殊印刷を提供しています。ビジネスに必要な名刺やミシン入り用紙、封筒などの商品を小ロットから製作していますので、お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

吉田光咲|営業部

大学でファッションデザインを専攻し、卒業後はグラフィックやWEBデザインなど、幅広い分野でデザインの仕事をしてきました。2024年にフジイ印刷に入社し、毎日新しいことを学んでいます。お客様の視点に立って、最適なデザインを提案できる営業を目指しています。

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