バックオフィス効率化

公開日:2025.12.31

「社内プリンターでは作れない」がカギ。現場DXを加速させる「小ロット・バリアブル複写伝票」活用論

はじめに:なぜ「複写伝票」だけがデジタル化の波に取り残されるのか

社内のレーザープリンターや複合機の性能は向上し、会議資料や単票(1枚もの)の指示書であれば、必要な時に社内で出力するのが当たり前になりました。コストも安く、スピードも速い。そこに外部の印刷会社が入る余地はほとんどありません。

しかし、製造やメンテナンスの「最前線」に目を向けると、いまだに手書きの複写伝票がなくならない現実があります。

「お客様に控えを渡さなければならない」

「現場の油汚れで、タブレットや普通のコピー用紙では記録が残らない」

「サインをもらって、原本と控えを別々の部署で管理する必要がある」

こうした「物理的な複写(コピー)」が必要なシーンこそが、社内プリンターでは対応できない領域であり、同時にDX(デジタル化)が最も遅れている「死角」でもあります。

今回は、この「複写伝票」に特化し、50冊以下の小ロット運用で現場とシステムを繋ぐ、現実的な解決策をご提案します。

1. 「1枚もの」は社内で。「複写」はアウトソースで。

業務効率化の原則は「使い分け」です。

単なるリストや閲覧用の図面であれば、社内プリンターでコピー用紙に出力するのが正解です。しかし、以下の機能が求められる場合、その方法は通用しません。

  • 情報の同時共有: 書いた瞬間に「現場用」と「事務所用」ができる即時性。

  • 堅牢性: 屋外や工場内でも破れにくく、長期保存に耐える紙質。

  • 製本加工: バラバラにならず、冊子として携帯できる利便性。

これらを社内で内製しようとすると、専用のドットプリンターや丁合機が必要になり、かえってコスト高になります。だからこそ、「複写が必要な記録媒体」だけは、プロの技術によるアウトソーシングが合理的なのです。

2. 現場の「手入力」をなくす、バリアブル複写伝票

私たちは、この複写伝票に「デジタルへの架け橋」を組み込む提案をしています。それが、オンデマンド印刷による「QRコード・連番(ナンバリング)入り複写伝票」です。

従来のオフセット印刷では数千冊作らなければコストが合いませんでしたが、オンデマンド機であれば1冊〜50冊程度の小ロットでも、1枚ずつ異なる情報を印字した複写伝票を作成可能です。

■ 活用シナリオ:QRコード連携

社内システムから出力したCSVデータを元に、案件ごとの「管理用QRコード」や「バーコード」をあらかじめ複写伝票に印刷して発行します。

現場作業員は、作業完了後にその伝票にサインやチェックを入れるだけ。事務所に戻った後は、QRコードをスキャンすればシステム上のレコードが一発で呼び出されます。

「どの案件の伝票か」を探す検索時間と、入力ミスを物理的にゼロにします。

■ 活用シナリオ:連番(ナンバリング)管理

50冊程度の小規模なプロジェクトや、期間限定のメンテナンス業務において、手書きで管理番号を振るのはミスの元です。

最初から「No.001〜No.2500」といった連番が印字された冊子を支給することで、現場での採番作業をなくし、配布した伝票の回収漏れ(欠番管理)を確実に防ぎます。

3. なぜ「50冊以下」の小ロットが効くのか

「伝票なんて、まとめて安く作ればいい」とお考えでしょうか?

変化の激しい現代の現場において、大量在庫はリスクでしかありません。特に、QRや連番を入れるような「管理用伝票」の場合、小ロット運用には明確なメリットがあります。

① アジャイルな改善が可能(PDCAが回る)

「QRコードの位置を右上に変えたい」「項目を一つ増やしたい」。

数千冊在庫があると「なくなるまで我慢して使え」となりますが、10冊・50冊単位の発注なら、翌月には修正版を投入できます。現場の声を即座に反映し、使い勝手を向上させ続けることができます。

② プロジェクト単位での使い切り

「A工場・夏季点検用」として50冊だけ作る、「B社向け特別仕様」として10冊だけ作る。

オンデマンド印刷なら、版代が不要なため、こうしたスポット案件やターゲットを絞った専用伝票を、必要な数だけ低コストで用意できます。

4. 導入事例:メンテナンス現場の「直行直帰」支援

ある設備メンテナンス会社様では、現場作業後に「作業完了報告書(3枚複写)」を手書きし、お客様に1枚目を渡していました。しかし、帰社後に報告書の内容をシステムに入力する手間が負担となっていました。

そこで、月間の訪問予定リストに基づき、あらかじめ「顧客ID(QRコード)」と「顧客名・住所」を印字した複写伝票を、担当者ごとに10冊ずつ支給する運用に切り替えました。

  • Before: 現場で住所や顧客名を手書き → 帰社後にPCで顧客検索・入力。

  • After: 現場はサインをもらうだけ → スマホでQRを読み取り「完了」登録。

手書きの手間が減っただけでなく、書き間違いによるトラブルも解消。小ロットで担当者ごとにカスタマイズされた伝票を支給することで、直行直帰がしやすい環境が整いました。

※顧客名と案件がある程度長期になる建設やプラントなどのプロジェクトに適した手法です。

結びに:社内で作れない「最後の1ピース」を埋める

社内のプリンターでできることは社内で。

しかし、現場の信頼性を担保し、デジタルの効率性を取り入れるための「複写伝票」は、ぜひ私たちにお任せください。

「10冊だけ試作してみたい」「現場のタブレット運用のバックアップとして、紙も残したい」

そんな細やかなニーズにこそ、私たちの小ロット・オンデマンド技術がお役に立てます。版代不要、在庫リスクゼロの「身軽な伝票運用」を始めてみませんか?

「入力ミス」と「手書きの手間」をゼロに。まずは10冊の試作から始めませんか?

現場のアナログ管理にお悩みではありませんか? フジイ印刷なら、社内プリンターでは作れない「QRコード・連番入り複写伝票」を、版代不要の小ロット(1冊〜)から作成可能です。 「今の伝票をそのまま使いやすくしたい」「タブレット導入に失敗した」など、どんな課題でもお聞かせください。 貴社の業務フローに合わせた最適な仕様と、コスト削減シミュレーションを無料でご提案します。


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フジイ印刷株式会社

私たちは、岡山県瀬戸内市を拠点とする、創業からの実績を持つ総合印刷会社です。「全従業員の物心両面の幸福」と「利他の心」を経営理念に掲げ、単なる印刷物の製造にとどまらず、お客様の業務効率化と発展に貢献するソリューションを提案しています。 事務用伝票、封筒、カタログから、現場DXを支援するバリアブル印刷まで、企業の「伝えたい」「残したい」を形にします。

お問い合わせ・お見積り

 公式サイト内の「お問い合わせフォーム」よりお気軽にご連絡ください。 

複写伝票製品サイト:https://www.fujii-print.com/product/detail/business-forms

この記事の監修者

藤井 聡|代表取締役

業務印刷の未来を探求し、中小製造業向けのALL IN ONEクラウドERPやAIO向けLP制作ツールをリリース。2019年に社内の事務職ゼロを達成し、クラウド実践大賞岡山大会で発表。京セラの稲盛和夫氏とゲーム作家の米光一成氏の考え方を取り入れた会社の仕組みづくりを推進中。

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