特殊印刷

公開日:2024.7.16

特殊印刷とは?その種類や主な活用方法、よくある質問まで詳しく解説します!

特殊印刷は、一般的な印刷技術とは異なる特別なインクや加工方法を用いて、印刷物に独特な質感や視覚的な効果をもたらす技術です。ポスターや雑誌の表紙、看板など、多くの場所で活用されており、さまざまな種類が存在します。

本記事では、特殊印刷の概要や種類について解説します。また、特殊印刷の主な活用方法やよくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

特殊印刷とは?

特殊印刷は、一般的な印刷技術とは異なる特別なインクや加工方法を用いて、印刷物に独特な質感や視覚的な効果をもたらす技術です。この技術は、ポスターや雑誌の表紙、看板など、多くの場所で活用されています。

なお、特殊印刷にはさまざまな種類があるため、それぞれの用途や目的に応じて適切な印刷方法を選ぶ必要があります。

特殊印刷の種類は7つ

次は、特殊印刷の種類について解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.箔押し

箔押し印刷は、銀箔や金箔などの箔を凸版を利用して熱と圧力をかけ、用紙に印刷する技術です。この印刷方法は、非常に目立つ印刷方法の1つであり、会社のロゴや書籍のタイトルに使用すると、アクセントになります。

また、箔の種類は金や銀だけでなく、カラーメタル箔やホログラム箔、透明箔、白箔など多岐にわたります。それぞれの箔には、光沢があるものやつや消しのものなどがあり、用途や希望する印象に応じて選択が可能です。

2.シルク印刷(シルクスクリーン)

シルク印刷は、スクリーンとよばれる版板(ポリエステルやナイロンなどの樹脂)にインクを付けて印刷する方法です。スクリーンの素材には、もともと絹(シルク)を用いていたことから、シルク印刷と呼ばれています。

この印刷方式では、色ごとに版をおこして色を刷り込むため、鮮明な印刷ができるのが特徴です。また、印刷する素材は、紙はもちろん、布やプラスチック、金属などのほぼすべての素材面に印刷できます。

3.パット印刷

パット印刷は、やわらかいシリコンやラバー製のパットを印刷媒体として使用する印刷方法です。版上のインキをシリコンパッドに一次転写し、シリコンパッドをスタンプのように押し当てることで、商品にインクを転写します。

この印刷方式では、曲面や凹凸面にも印刷しやすく、細かい文字や図柄も再現しやすい点がメリットです。また、インクの乾燥が速いため、スピーディーな加工が可能なのも特徴です。

4.PP加工

PP加工は、ポリプロピレン製の薄いフィルムを印刷物の表面に熱を加えて貼り付ける技術です。外部からのダメージに強くなり、耐久性や防湿性、耐熱性も向上します。

この印刷方法は、使用頻度の高いカタログや雑誌、飲食店のメニューなどに最適です。光沢のある仕上がりを持つグロスPPと、光沢を抑えたマットPPの2種類があり、用途に応じて選べます。


5.ニス引き

ニス引き加工は、印刷物の表面に特定のニスを塗布して耐久性を向上させたり、光沢を加えたりする方法です。この加工は、印刷物に濡れたようなツヤを与え、高級感を演出できます。

使用されるニスにはマットタイプと光沢のあるタイプがあり、用途に応じて選択できます。また、デザインの特定の部分にニスを施すと、エンボス加工に似た立体感を出す「疑似エンボス加工」も可能です。

6.エンボス加工

エンボス加工とは、印刷物の表面にデザインを浮き上がらせる加工技術です。これに対し、デボス加工はデザインを凹ませる手法です。これらの加工は、特別な質感を持ち、視覚だけでなく触覚でも楽しめます。

たとえば、名刺やポストカード、挨拶状、ブランド商品の包装などに施すと、持つ人に特別な印象を与えられます。また、箔押し印刷と組み合わせると、より洗練された仕上がりにすることが可能です。

7.蛍光インキ

蛍光インキは、紫外線に反応するインクを使用して、非常に鮮やかな印刷が可能な技術です。通常の印刷インクに比べて発色が格段によく、目を引く効果があります。

そのため、視覚的に強い印象を与えたい場合に非常に有効で、色の鮮明さと輝きが求められるシーンでの使用が推奨されます。さらに、遠距離からも目立つポスターや、色鮮やかなデザインが求められる衣類プリントにも最適です。

特殊印刷の主な活用方法は3つ

次は、特殊印刷の主な活用方法について解説します。

・ポスター
・名刺・ショップカード
・パンフレット

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.ポスター

ポスターは、多くの人々の目に留まるように工夫される必要があるため、目立たせる部分に特殊な加工を施す手法が多用されています。たとえば、箔押しや蛍光インキ、RGB印刷などを利用すれば、視覚的にインパクトを与えるだけでなく、触覚的な興味も引きます。

さらに、ポスターが掲示される位置にも工夫が必要です。通行人の手が届きやすい高さに設置すれば、より多くの人々がポスターに触れ、そのメッセージを感じ取りやすくなります。

2.名刺・ショップカード

名刺やショップカードは、視覚と触覚の両方で印象を与えられる重要なツールです。箔押しやエンボス加工、活版印刷は、視覚的に際立たせるだけでなく、触感も豊かにするため、受け取る人に強い印象を残せます。

たとえば、社名や店名などに箔押しやエンボス加工を施すと、その部分を強調できます。また、クリアインクなどで手触りを変える方法もおすすめです。

なお、活版印刷については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:活版印刷とは?その魅力や向いている用紙、おすすめの使用例まで詳しく解説します!

3.パンフレット

カタログやパンフレットには、手に取ってもらうためのインパクトが欠かせません。そのため、表紙に箔押しやエンボス加工、UV印刷などの技術を活用すると、個性が出しやすくなり、手に取る人の印象に残りやすくなります。

とくに、高級品の紹介や特別なイベントの案内など、品質や独自性をアピールしたい場合に有効です。これにより、商品やイベントのプロモーションにおいていっそうの注目を引き、情報の伝達効果を高められます。

特殊印刷でよくある3つの質問

最後に、特殊印刷でよくある質問について紹介します。

質問1.特殊印刷を依頼できる会社選びのポイントは?
質問2.特殊印刷のメリット・デメリットは?
質問3.特殊印刷の費用相場は?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.特殊印刷を依頼できる会社選びのポイントは?

特殊印刷を依頼できる会社選びのポイントは、以下のとおりです。

・自社のニーズに合った印刷技術が提供されている
特殊印刷を依頼する際は、自社のニーズに適した印刷技術を有しているか確認する

・印刷品質が高いか検討する
印刷の品質は、色の鮮やかさや細部の精密さ、使用される材料の質感に現れる。印刷会社にサンプルを依頼し、品質を確認するのが望ましい

・よい評判や信頼できる実績を持つ会社を選ぶ
インターネットなどを利用して、過去の実績や顧客からの評判を確認する。たとえば、大規模なプロジェクトや有名な顧客との取引実績がある会社は、信頼性が高い傾向にある

質問2.特殊印刷のメリット・デメリットは?

特殊印刷のメリットやデメリットは、以下のとおりです。

メリット
・箔押し:メタリックな光沢があり、高級感を演出できる
・白インク:特定の素材上で色彩の鮮やかさを強調し、差別化を図れる
・クリアインク:印刷物に艶やかな印象を与える
・エンボス加工:立体的な仕上がりで特別感を出す効果がある

デメリット
・エンボス加工:用紙の種類によっては施せない場合がある
・箔押し:使用する箔の面積が広い場合にコストが増加する
・高級紙や特殊な素材を使用する際、適切な印刷方法の選択が必要

質問3.特殊印刷の費用相場は?

特殊印刷の費用相場は、以下のとおりです。

・エンボス加工:5cm×5cmで8,000円~
・箔押し:5cm×5cmで15,000円~
・UVコーティング:1平米あたり4,500円~

特殊印刷の費用は、採用する技術や材料の種類、発注量によって大きく変わります。印刷が必要な案件の具体的なニーズに応じて、必要な材料や技術を選択しましょう。

また、正確なコストを把握するためには、複数の業者から見積もりを取り、比較検討するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、特殊印刷の概要や種類、主な活用方法について解説しました。

特殊印刷には、箔押しやエンボス加工、PP加工など多くの種類が存在しています。色鮮やかな加工や光沢で視覚的に印象づけたり、特別な質感や耐久性を向上させたりする方法など、特徴はさまざまです。

これらは、使用目的や用途によって使い分けされており、ポスターや名刺、アクリルパネルなどによく活用されています。もし、特殊印刷を検討されている方は、自社のニーズに合った印刷方法を提供しており、実績のある会社へ印刷を依頼するようにしましょう。

なお、「フジイ印刷」では、活版印刷や箔押し、エンボス加工などの特殊印刷を提供しています。ビジネスに必要な名刺やミシン入り用紙、封筒などの商品を小ロットから製作していますので、お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

吉田光咲|営業部

大学でファッションデザインを専攻し、卒業後はグラフィックやWEBデザインなど、幅広い分野でデザインの仕事をしてきました。2024年にフジイ印刷に入社し、毎日新しいことを学んでいます。お客様の視点に立って、最適なデザインを提案できる営業を目指しています。

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