アイデア
公開日:2025.7.3
ラテラルシンキングとは?特徴やメリット・デメリット、ビジネスでの活用シーンをご紹介!

ラテラルシンキングは、従来の論理的なアプローチとは異なり、枠にとらわれずに問題を捉え直す方法です。常識や前提にとらわれず、柔軟な視点で物事を捉えるラテラルシンキングは、ビジネスにおいても注目されています。
本記事では、ラテラルシンキングの概要や特徴、メリット・デメリット、ビジネスでの活用シーンをご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ラテラルシンキングとは?
ラテラルシンキングは、従来の枠にとらわれずに思考を進めて、斬新なアイデアや解決策を導き出す手法です。論理的に積み重ねるのではなく、視点を切り替えたり、偶然の要素を活用したりして、これまで気づかなかった選択肢を見出します。
ラテラルシンキングは、固定観念を打ち破る柔軟な思考を促して、創造性が求められる場面に効果的です。ビジネスや教育の現場でもその価値が見直されています。
ラテラルシンキングが注目される理由
急速に変化する現代社会では、従来の常識や前提が通用しなくなる場面が増えています。このような不確実性のなかで求められるのが、柔軟で創造的な思考です。
ラテラルシンキングは、固定された枠を取り払って新たな視点で物事を捉えるため、予想外の解決策や価値を見いだす思考法として注目されています。商品開発やマーケティングの現場では、独自性のある発想が競争力を左右するため、ラテラルシンキングが大きな力を発揮します。
ラテラルシンキングの特徴は3つ
次は、ラテラルシンキングの特徴について解説します。
常識や前提にとらわれない
多角的な視点を重視する
直感やひらめきを活かす
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.常識や前提にとらわれない
人は日々の習慣や経験によって、無意識のうちに思考の幅を狭めてしまいがちです。慣れ親しんだ「当たり前」に頼ると、気づかぬうちに新たな視点を見失ってしまいます。
ラテラルシンキングは、こうした思い込みを取り払い、物事をゼロベースで捉え直すための手段です。常識と思っていた前提を疑い、あえて異なる方向から問い直すため、革新的な発想やこれまでにない解決策を導き出すきっかけになります。
2.多角的な視点を重視する
新しい発想を得るためには、自分だけの視点にとどまらず、他者の視点を取り入れることが大切です。ラテラルシンキングでは、自分とは異なる立場や業種の考え方に目を向けると、想定外のアイデアが生まれる可能性が広がります。
他人の情報源や着眼点を知れば、自身の思考の幅も自然と広がり、柔軟なアイデアの土壌が形成されていきます。
3.直感やひらめきを活かす
ラテラルシンキングを深めるには、感覚や感情といった内面の動きに目を向けるのも効果的です。ふとした疑問や違和感を見過ごさずに捉えると、そこから独自の発想が芽生えます。
直感的に生まれたアイデアは、理屈では説明しきれない創造性の源です。自分の感情を言語化して、他者と共有すれば、共感や意外性のある気づきが生まれ、思考の枠を越えるヒントにつながります。
なお、発想力の鍛え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:発想力の鍛え方10選|発想力を鍛えて得られる効果やよくある質問もご紹介!
ラテラルシンキングのメリット・デメリット
次は、ラテラルシンキングのメリット・デメリットについて解説します。
メリット
デメリット
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
メリット
ラテラルシンキングのメリットは、以下のとおりです。
前例のない結論が出せる
過去の成功事例やルールに頼らず、自由な発想で問題にアプローチできるため、これまでにない結論を導き出せる可能性がある。正解が1つに限定されない課題に対して、有効な選択肢を多く生み出せる
結論を導き出すための時間が短い
論理的に一歩ずつ積み重ねていくロジカルシンキングとは異なり、飛躍的な思考を許容するため、結論にたどり着くまでの時間を短縮できる。スピードが求められるビジネスシーンでは、思考の柔軟さが武器となる
発想の転換による商品やサービスの開発
常識を覆すような視点を持つため、今までにない機能や組み合わせを発見できる。スマートフォンのように、異なる用途を融合させた成功例は、代表的な成果といえる
時代の変化に対応した職場づくり
働き方改革や社内制度の見直しとして、在宅勤務やフレックス制度の導入も、従来の勤務スタイルを再考した結果といえる。多様化する価値観やライフスタイルに柔軟に対応できる職場環境をつくるために、発想の転換が必要となる
デメリット
ラテラルシンキングは柔軟な発想を促しますが、実用性や論理性に欠ける結果を招く場合もあります。自由な思考が行き過ぎると、課題の本質から逸れてしまい、現実的な解決策に結びつかない場合があります。
また、導き出されたアイデアが魅力的でも、実行に移す段階で妥当性を欠くケースも少なくありません。このため、ラテラルシンキングを活用する際は、最終的な実用性や課題解決への有効性を検証する視点が不可欠です。
ビジネスにおけるラテラルシンキングの活用シーン
ラテラルシンキングは、ビジネスにおける多様な場面で効果的です。たとえば、競合との差別化が必要な商品企画では、既成概念を外す発想が新たな価値の提案につながります。
さらに、サービス設計においても、常識とは逆の視点を取り入れると、ユーザーの予想を上回る体験を提供できます。また、組織マネジメントの場面では、縦割りの構造や固定化した役割を見直せば、柔軟な人材活用や生産性向上が可能です。
ラテラルシンキングを鍛える方法
ラテラルシンキングを鍛えるには、常識や前提を疑う姿勢が不可欠です。なかでも、発想の枠を広げる練習になる9マス発想法は、ラテラルシンキングのトレーニングとしておすすめです。
この方法は、中心に課題を配置して、周囲に8つの解決策を思い浮かべます。それぞれの解決策を新たな中心に据え、再び8つずつ展開していくと、発想を多方向に拡張できる方法です。この繰り返しが、自由な思考や直感的なひらめきを促して、ラテラルシンキングの力を自然と育てます。
なお、アイデアの出し方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【ビジネス向け】アイデアの出し方11選|アイデア出しをする際のポイントや注意点もご紹介!
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ラテラルシンキングとはでよくある3つの質問
最後に、ラテラルシンキングとはでよくある質問について紹介します。
質問1.ロジカルシンキングとの違いは?
質問2.クリティカルシンキングとの違いは?
質問3.ラテラルシンキングの簡単な例題は?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.ロジカルシンキングとの違いは?
ロジカルシンキングは、結論に至る過程を明確に示し、論理の整合性を重視する思考法です。事実や根拠にもとづいて順序立てて考えるため、説得力のある説明や判断が可能になります。
一方、ラテラルシンキングは直感や創造性を活かして、既存の枠を超えて柔軟にアイデアを生み出す手法です。どちらも大切な思考スタイルであり、状況に応じて使い分ければ、論理性と創造性のバランスが取れたアプローチが実現できます。
質問2.クリティカルシンキングとの違いは?
クリティカルシンキングは、自らの思考を客観的に見つめ直して、前提や常識に潜む偏りを見抜くための手法です。この手法は、論点を深堀りして、矛盾や曖昧さを見つけ出してより的確な結論に導くのが目的となります。
一方、ラテラルシンキングは、前提そのものを解体して、常識にとらわれずに自由な視点から新たな解決策を模索する発想法です。深さを追求するクリティカルシンキングに対して、ラテラルシンキングは幅広さを重視するアプローチといえます。
質問3.ラテラルシンキングの簡単な例題は?
ラテラルシンキングの簡単な例題は、以下のとおりです。
13個のオレンジの分け方
13個のオレンジを3人で分ける課題で、ラテラルシンキングの視点で考えれば、ユニークな答えが見えてくる。たとえば、ジュースにして均等に分けたり、種を育てて将来の収穫で公平にしたりするなど、常識にとらわれない解決策が浮かびやすい
マカロニ300gの測り方
500g入りのマカロニから300gを取り分ける課題。しかし、秤の皿には100gまでしか載せられないという制約がある。この場合、袋ごと秤に載せ、200gになるまで中身を取り出す方法が考えられる
ウミガメのスープの問題
「ウミガメのスープを飲んだ男が自殺した理由は?」という一見不可解なストーリーで、質問を繰り返しながら真相に迫る思考ゲーム。常識に沿って答えを出すのではなく、背景や意図を想像しながら推理を重ねる力が鍛えられる
アイスクリームのカップ回収問題
アイスクリームのカップが返却されない問題を解決するには、単に回収場所を目立たせるだけでは不十分で意外性のある発想が必要となる。たとえば、「返却すると割引券をもらえる」「カップ自体を食べられる素材にする」といった発想があげられる
まとめ
本記事では、ラテラルシンキングの概要や特徴、メリット・デメリット、ビジネスでの活用シーンをご紹介しました。
ラテラルシンキングとは、常識や前提に縛られず、多角的な視点や直感を活かして問題を解決する思考法です。論理的に積み重ねるのではなく、視点を切り替えたり、偶然の要素を活用したりして、これまで気づかなかった選択肢を見出します。
ビジネスでは、新商品の開発や組織の変革など、さまざまな場面で活用されており、発想の幅を広げる手段として効果的な手法です。また、メリットとしては新しいアイデアの創出や迅速な課題解決が挙げられますが、正解にたどり着くまでの過程が複雑になる場合もあります。
日頃から問いを立てたり、発想法を取り入れたりして、ラテラルシンキングを鍛えれば、ビジネスシーンでも役立つスキルが身につきます。
「アイデアがどんどん生まれる!米光一成のむちゃぶりノート」は、キーワードとシールを組み合わせて出題されるムチャブリに答えて、発想力や表現力を伸ばすクリエイティブノートです。
ゲーム作家の米光一成による「面白いゲームを作りつづける発想法」が実践できるよう構成されており、ラテラルシンキングを鍛える効果も期待できます。

この記事の監修者
吉田光咲|営業部
大学でファッションデザインを専攻し、卒業後はグラフィックやWEBデザインなど、幅広い分野でデザインの仕事をしてきました。2024年にフジイ印刷に入社し、毎日新しいことを学んでいます。お客様の視点に立って、最適なデザインを提案できる営業を目指しています。
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