印刷サポート
公開日:2024.12.23
ボード紙(ボール紙)とは?段ボールとの違いや主な種類を詳しくご紹介します!

ボード紙(ボール紙)は、日常生活でよく見かける用紙ですが、どのような特徴があるのかご存じでしょうか。この紙は、さまざまな種類や特徴があり、包装用の箱や製本の表紙など、多岐にわたる用途で活用されています。
本記事では、ボード紙(ボール紙)の概要や段ボールとの違い、主な種類をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ボード紙(ボール紙)とは?
ボード紙(ボール紙)は、パルプを主成分とする厚みのある紙素材で、日本では「板のような紙」を指します。名前の由来には諸説ありますが、英語の「paper board(板紙)」から転じたという説が一般的です。
この用紙は、軽量でありながらも頑丈な特性を持っています。このため、包装用の箱や製本の表紙など、多岐にわたる用途で活用されています。
ボード紙(ボール紙)の特徴
ボード紙(ボール紙)は、厚みと強度を備えた特殊な紙素材で、多岐にわたる場面で活用されています。昨今では、リサイクル素材を活用した製品が多く、環境への配慮が求められる現代において重要な役割を果たしています。
この用紙は、梱包資材や書籍のカバーに加え、手作りの工芸品や装飾品の制作にも適しており、用途は多彩です。強度がありながら加工がしやすい特性が評価され、日常生活から趣味の分野まで広がりを見せています。
ボード紙(ボール紙)の用途
ボード紙(ボール紙)は、優れた強度と加工のしやすさから、用途は幅広いです。たとえば、商品の保護を目的とした梱包材、食品や薬品を収めるパッケージに利用されているケースが多いです。
また、高級感や耐久性が求められるハードカバーの書籍やアルバムの表紙にも使われる場合が多く、用途に応じて素材や加工方法が選ばれます。ボード紙は、環境への配慮が求められる現代において、再生原料を多く使用したエコな素材として注目されている点も特徴です。
さらに、製品のデザイン性を高めるために印刷適性の高いコート板紙が選ばれていますが、単純に耐久性を重視する用途では無加工のものが利用される場合があります。このため、建築模型やクラフト用途にも最適です。

ボード紙(ボール紙)と段ボールの違い
ボード紙(ボール紙)は、1枚の厚紙で、用途に応じて単独で使用されるケースが多いですが、段ボールは複数の層で構成された構造体です。段ボールの中心部分には、フルートと呼ばれる波状の紙が挟まれており、フルートが軽さと強度を兼ね備えた特性を生み出します。
この層構造により、段ボールはボール紙よりも衝撃吸収性が高く、梱包材として優れた性能を発揮します。一方、ボール紙は、加工のしやすさや適度な強度が求められる場面で使用される場合が多く、建築模型やクラフト用途にも最適です。

ボード紙(ボール紙)の主な種類は3つ
次は、ボード紙(ボール紙)の主な種類について解説します。
チップボール紙
黄ボール紙
白板紙
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.チップボール紙
「チップボール」と呼ばれるボード紙は、リサイクル素材を原料とした環境に優しい製品です。新聞や雑誌などの古紙を使用して製造され、主に両面がグレーの仕様となっています。このタイプの板紙は、手頃な価格で購入できる点が魅力です。
しかし、原料がリサイクル紙のため、表面が粗く割れやすい特性があります。このため、折り曲げや印刷などの用途にはあまり適していません。一般的には、簡易的な敷物や包装用途で使用される場合が多く、加工の仕方によっては幅広い用途で活用できます。
2.黄ボール紙
「黄ボール」や「黄板紙」として知られるボード紙は、麦や稲のわらを主原料として製造されています。この用紙は、黄土色をしており、「馬フン紙」とも呼ばれていました。
わらを原料にしているため、硬度が高く、型紙や模型の材料として適していましたが、現在では染料を使って着色されたものが主流です。さらに、わらの集荷が難しくなったため、現代ではチップボールに代わっています。
黄ボールは、芯材として使われる場合が多く、表面に上質紙を貼り合わせて製品の実用性を高めています。
3.白板紙
白板紙は「白ボール」と「マニラボール」に分かれており、それぞれ用途と特徴が異なります。白ボールは、表面が白く、裏面はグレーで、折りたたみ箱や包装材として活用されている場合が多いです。
このタイプのボード紙は、表面の加工方法によってさらに分類され、コーティングが施された「コートボール」は発色や印刷効果が優れています。一方、コーティングがない「ノーコートボール」は、素朴な仕上がりが特徴です。
また、マニラボールは、表面も中層もさらしパルプを主原料としており、初期にはマニラ麻が使用されていたのが由来です。この板紙は、絵はがきやカレンダー、厚手の印刷物などに使用され、美術本や図鑑といった高品質な印刷物にも適しています。

ボード紙(ボール紙)とはでよくある3つの質問
最後に、ボード紙(ボール紙)とはでよくある質問について紹介します。
質問1.ボード紙(ボール紙)と厚紙の違いは?
質問2.厚紙印刷の主な方法は?
質問3.家庭用やオフィスプリンターでの厚紙印刷が不向きな理由は?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.ボード紙(ボール紙)と厚紙の違いは?
厚紙とは、厚みのある紙全般を指す言葉で、具体的な厚さの基準はありません。ボード紙や段ボール、コートボールなど、厚みを持つ紙素材はすべて厚紙として扱われています。この言葉は、日常で便利に使われますが、紙業界では曖昧であるため、分類用語としてはあまり使われていません。
理由として、紙は薄手から厚手までさまざまな種類があるため、「厚紙」というカテゴリだけでは製品を正確に区別しにくいためです。しかし、特定の状況では便宜的に使用される場合があり、目立つ厚みを持つ製品や一般的に人気の高い厚手の紙が「厚紙」として区分されています。
質問2.厚紙印刷の主な方法は?
家庭用プリンターは、一般的に印刷できる紙の厚さが、0.25mm~0.30mm程度とされている場合が多いです。コピー用紙や年賀状のような薄い紙は適していますが、名刺や厚手のカードなどには対応しにくい可能性があります。
一方、オフィス向けプリンターは高性能なため、0.4mm以上の厚紙にも対応可能なモデルが多く、はがきやポスター、名刺などの印刷が可能です。しかし、厚紙を一度に大量に印刷すると紙詰まりが起こる場合があるため、慎重な取り扱いが必要です。
さらに、印刷会社では多種多様な厚紙を扱い、専門的な技術と設備を活かして仕上がりのよい印刷を提供しています。大量印刷や特殊な仕様が必要な場合には、プロに依頼するのがおすすめです。
なお、厚紙印刷については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:厚紙印刷とは?主な用途や印刷方法、おすすめの印刷用紙まで詳しくご紹介します!
質問3.家庭用やオフィスプリンターでの厚紙印刷が不向きな理由は?
家庭用プリンターやオフィス用複合機は、印刷可能な紙の厚さに制限があります。これを超える厚紙を使用すると、印刷が不安定になったり、紙詰まりが発生して機械が損傷するリスクがあります。
家庭用プリンターは0.25〜0.3mm程度の紙厚が限界とされ、対応外の紙を無理に使用するのは故障の原因になるため注意が必要です。一方、厚紙を使用したパッケージ製作では、「罫割れ」と呼ばれる問題が起こりやすく、紙を折り曲げた際に印刷層が剥がれてしまう現象を指します。
この現象を軽減するためには、折り目を事前に入れる「罫入れ」という処理が効果的です。これにより、罫割れの発生をある程度抑え、パッケージの外観品質を保てます。このように、大量の印刷や特殊な用紙を使用する場合は、専門業者への依頼を検討してみてください。
なお、厚紙印刷を小ロットから依頼できる印刷会社については、こちらの記事で解説しています。
関連記事:厚紙印刷を小ロットから依頼できる印刷会社3選|個人で印刷する場合の注意点もご紹介!

まとめ
本記事では、ボード紙(ボール紙)の概要や段ボールとの違い、主な種類をご紹介しました。
ボード紙(ボール紙)は、厚みと強度を備えた特殊な紙素材で、多岐にわたる場面で活用されています。たとえば、商品の保護を目的とした梱包材として、食品や薬品を収めるパッケージに利用されている場合が多いです。
また、高級感や耐久性が求められるハードカバーの書籍やアルバムの表紙にも使われる場合が多く、用途に応じて素材や加工方法が選ばれます。ボード紙は、環境への配慮が求められる現代において、再生原料を多く使用したエコな素材として注目されている点も特徴です。
さらに、ボール紙には、リサイクル素材を原料としたチップボール紙、黄みがかった色合いが特徴の黄ボール紙、「白ボール」と「マニラボール」の3種類があります。これらの特徴を理解し、目的にあった用紙を選択するようにしてください。
なお、「フジイ印刷」では、活版印刷や箔押し、エンボス加工などの特殊印刷を提供しています。ビジネスに必要な名刺やミシン入り用紙、封筒などの商品を小ロットから製作していますので、お気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
吉田光咲|営業部
大学でファッションデザインを専攻し、卒業後はグラフィックやWEBデザインなど、幅広い分野でデザインの仕事をしてきました。2024年にフジイ印刷に入社し、毎日新しいことを学んでいます。お客様の視点に立って、最適なデザインを提案できる営業を目指しています。
一覧に戻る


