特殊印刷

公開日:2024.10.9

厚紙印刷とは?主な用途や印刷方法、おすすめの印刷用紙まで詳しくご紹介します!

厚紙印刷は、耐久性と高級感を求める場合に選ばれる印刷方法です。名刺や招待状など、さまざまな用途で利用されています。しかし、一般的な家庭用プリンターで印刷するのは難しいため、厚紙印刷ならではの特徴や用途、効果的な印刷方法について理解しておきましょう。

本記事では、厚紙印刷の概要や用途、印刷の主な方法について解説します。また、厚紙印刷におすすめの印刷用紙についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

厚紙印刷

厚紙印刷とは?

厚紙は、主にパッケージや広告物の製作に利用される場合が多く、はがきやポストカード用の用紙はそのなかでも、とくに厚みのある種類に分類されます。

また、一般的なフライヤーに使われる用紙は標準的な厚さとされており、新聞の折り込みチラシなどは、それよりも薄手の用紙です。なお、用紙の厚さは「kg」という単位で表され、この数値が大きくなるほど用紙自体の厚さも増します。

厚紙印刷の用途は3つ

次に、厚紙印刷の用途について紹介します。

  • 名刺

  • 挨拶状・ポストカード

  • 商品ラッピング用パッケージ

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.名刺

名刺の印刷において、紙の厚さや質感は非常に重要な要素です。標準的な厚さは0.2mm前後が一般的ですが、より厚手の0.3mm以上の紙もあります。紙が薄すぎると、名刺ケースに入れる際に曲がりやすく、取り出す際に不便になる場合があるため、厚めの紙を選ぶのがおすすめです。

また、名刺に使用する紙の色が印刷物の発色に影響を与えるため、デザインやロゴのレギュレーションを考慮しつつ選定することが大切です。

なお、名刺の加工方法でおすすめの箔押しについては、こちらの記事で紹介しています。

関連記事:名刺への箔押し加工でおすすめの印刷会社3選|箔押しのメリット・デメリットも徹底解説!

2.挨拶状・ポストカード

厚紙印刷の使用例として、挨拶状や案内状、そしてポストカードが挙げられます。これらの比較的小型な印刷物には、上質紙の超厚口(0.26mm前後)やミラーコート紙(0.28mm程度)、アートポスト紙(約0.2mm)が選ばれるケースが多いです。

また、ダブルアート紙(0.22mm)やマットコート紙(0.18mm)などの異なる紙種も利用される場合があり、それぞれの特徴に応じた仕上がりが期待できます。

3.商品ラッピング用パッケージ

商品の包装や梱包に使用されるパッケージには、商品の保護を目的とした丈夫な作りが求められます。とくに、厚紙はその耐久性から広く使用されており、商品の特性に応じて適切な厚みを選ぶことが大切です。

たとえば、折りたたみやすさを重視する場合は比較的薄い紙が、重厚感を持たせる場合は少し厚めのものが使用される場合があります。また、環境保護の観点から、リサイクル可能な素材で作られたエコパッケージの需要も高まっています。

厚紙印刷の主な方法は3つ

次に、厚紙印刷の主な方法について解説します。

  • 家庭用プリンター

  • オフィスプリンター

  • 印刷会社

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.家庭用プリンター

家庭用プリンターで印刷できる紙の厚さには限界があり、一般的には0.25mm〜0.30mm程度までが許容範囲とされています。たとえば、一般的なコピー用紙や年賀状のような厚さ0.2mm〜0.23mmの紙は問題なく印刷できます。

しかし、名刺や封筒などの厚さの紙はうまく印刷できません。また、プリンターの種類によって印刷可能な厚さが異なるため、使用前に必ず確認するようにしましょう。

2.オフィスプリンター

オフィス向けのプリンターは、一般家庭用よりも高い性能を持っています。とくに、厚紙への印刷では、0.4〜0.5mmほどの厚さまで対応できると言われており、はがきや名刺、ポスター、表彰状など幅広い用途に活用できます。

ただし、厚紙をまとめて印刷する場合は、紙詰まりが発生しやすいです。紙詰まりが発生した場合、慌てずに操作マニュアルに従って慎重に紙を取り除きましょう。無理に引っ張ると内部の部品にダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。解決しない場合は、専門のサポートに相談してください。

3.印刷会社

厚紙の取り扱いは複雑で、個人で印刷する場合には多くの制約が伴います。さらに、さまざまな厚紙のなかから適切な紙質や厚さを選ぶのは、経験がなければ困難です。

もし、大量に印刷する場合、時間がかかる可能性があり、最終的な仕上がりに影響を与える場合もあります。こうした問題を回避するためには、専門的な知識と豊富な経験を持つ印刷会社に依頼するのが有効です。

家庭用やオフィスプリンターでの厚紙印刷が不向きな理由

次に、家庭用やオフィスプリンターでの厚紙印刷が不向きな理由について解説します。

  • つまりやすい

  • 罫割れが起きやすい

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.つまりやすい

家庭用プリンターやオフィスの複合機で印刷する場合は、対応可能な紙の厚みに限界があります。対応範囲を超える厚紙を使用すると、印刷が不安定になったり、機械に紙が詰まるおそれがあります。

とくに、家庭用プリンターでは、紙厚が0.25〜0.3mm程度が限界とされており、過剰な負荷は故障の原因です。大量の印刷や特殊な用紙を使用する場合は、専門業者に依頼するのが効率的でトラブルを避ける手段です。

2.罫割れが起きやすい

厚紙を使用したパッケージ製作では、「罫割れ」が頻繁に発生します。紙を折り曲げる際、印刷層が剥がれて地の色が露出する場合が多く、製品の外観に影響を与えるため、注意が必要です。

この問題を抑えるためには、折り曲げる箇所に事前に「罫入れ」と呼ばれる作業を施し、折り目をつけておくのが有効です。これにより、完全に防ぐのは難しいものの、罫割れの発生を大幅に抑えることが可能になります。

厚紙印刷におすすめの印刷用紙は3つ

次に、厚紙印刷におすすめの印刷用紙について解説します。

  • アートポスト

  • マットポスト

  • ケント紙

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.アートポスト

アートポストは表面がやわらかくて光沢感があり、色鮮やかな仕上がりが特徴です。また、インクの発色がよく、色彩の再現性が非常に高いため、写真やグラフィックデザインを美しく表現するのに適しています。

さらに、丈夫で耐久性も高いため、ビジネスカードやポスター、パンフレットなどの高品質な印刷物に用いられる場合が多いです。

2.マットポスト

マットポストは、ポストカードや招待状、名刺など、耐久性を要求される印刷物に用いられるケースが多いです。また、表面の質感はマットな仕上がりが多く、文字やデザインが際立ちやすいため、ビジネスシーンやフォーマルなシーンにおすすめです。

さらに、インクの吸収性も高いため、鮮やかでクリアな仕上がりが期待できます。

3.ケント紙

ケント紙は、厚紙印刷において人気の高い印刷用紙の1つで、軽量な表面と高い耐久性が評価されています。質感はマットで光沢が抑えられており、シンプルかつ上品な仕上がりが期待できます。

主に名刺や封筒、案内状、カタログなどのビジネス用途で使用されるケースが多いのが特徴です。また、ケント紙は厚みがしっかりあり、折り曲げやすくて加工性が高い点も魅力です。

厚紙印刷でよくある3つの質問

最後に、厚紙印刷でよくある質問をご紹介します。

  • 質問1.一般的な用紙の厚さはどのぐらい?

  • 質問2.厚紙を自分で印刷する場合の注意点は?

  • 質問3.厚紙印刷を業者へ依頼する際のステップは?

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問1.一般的な用紙の厚さはどのぐらい?

印刷物は、用途や目的に応じてさまざまな厚さの紙が使用されています。たとえば、一般的なコピー用紙は0.08〜0.1mm、ハガキは0.2〜0.23mm、名刺は0.31〜0.35mm程度の厚さがあります。

さらに、封筒やコースターなど、ほかの製品でもそれぞれ適した厚みの紙が選ばれており、用途によって異なる厚さの紙を選ぶことが大切です。

質問2.厚紙を自分で印刷する場合の注意点は?

厚手の用紙を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、プリンターの仕様を確認し、対応する用紙の厚さを把握しておく必要があります。とくに、封筒や名刺など、印刷可能と思われるものでも、機種によっては対応していません。

また、手差しトレイを使用する際は、一度に大量にセットするのは避け、少量ずつ投入しましょう。紙詰まりが発生した場合には、無理に引っ張らず、電源をオフにして慎重に取り除くようにしてください。

質問3.厚紙印刷を業者へ依頼する際のステップは?

厚紙印刷を業者に依頼する際は、まず使用目的や希望する紙の種類、厚さを明確にします。次に、デザインの原稿を準備し、印刷の仕様を業者と詳細に打ち合わせます。

ファイルは印刷用に適した形式で提供する必要があり、色調整や仕上がりのサンプル確認も重要な工程です。最後に見積もりを取り、納期とコストを確認した後、正式に依頼する流れです。

まとめ

本記事では、厚紙印刷の概要や用途、印刷の主な方法、厚紙印刷におすすめの印刷用紙について解説しました。

厚紙印刷は、名刺や挨拶状、商品のパッケージなど、さまざまな用途に利用される印刷方法です。主に印刷会社に依頼するのが一般的であり、家庭用やオフィス用プリンターでは紙詰まりや罫割れのリスクがあるため注意が必要です。

また、最適な印刷品質を実現するためには、アートポストやマットポスト、ケント紙などの特定の厚紙が推奨されます。これらの紙の使用により、耐久性と美観を兼ね備えた印刷物を作成できます。

なお、「フジイ印刷」では、1.5mmまでの厚みに対応した厚紙印刷を提供しています。ビジネスに必要な名刺やはがき、コースターなどの商品を小ロットから製作していますので、お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

吉田光咲|営業部

大学でファッションデザインを専攻し、卒業後はグラフィックやWEBデザインなど、幅広い分野でデザインの仕事をしてきました。2024年にフジイ印刷に入社し、毎日新しいことを学んでいます。お客様の視点に立って、最適なデザインを提案できる営業を目指しています。

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