製造業DX
公開日:2026.2.9
まだ「Excel」と「専用ソフト」で消耗してる? 中小製造業が「ワンオペ管理」から脱却し、利益体質へ変わるたった1つの方法

「社長、来月の資金繰りですが…」
「またExcelが壊れました!誰か最新版を知りませんか?」
「棚卸しの数が合いません。今日は残業で数え直しです…」
中小製造業の社長であるあなたの耳には、毎日こんな声が届いていませんか?
製造現場の騒音よりも、こうした「事務作業の悲鳴」の方が、経営者の心を削っていくものです。
人手不足が叫ばれて久しい昨今、中小製造業にとって「事務効率化」は避けて通れない課題です。しかし、多くの企業が良かれと思って導入している「販売管理ソフト」や「会計ソフト」、そして現場で無限に増殖する「Excel管理表」が、実は業務を複雑にし、社員の時間を奪っているとしたらどうでしょう?
「見積書を作ったら、請求書ソフトにも入力し直す」
「タイムカードの集計を、Excelの手計算で行っている」
「どの製品が儲かっているのか、決算が終わるまで分からない」
もし一つでも当てはまるなら、御社の業務フローは「転記」という名のムダ作業に蝕まれています。
この記事では、私たちフジイ印刷株式会社が、かつて同じ悩みに苦しみ、そこから脱却するために自ら開発した「全業務統合システム(PSI VISION)」のアプローチをご紹介します。
「システム導入は高い」「使いこなせない」という常識を覆し、小さな町工場が自力で開発したからこそ実現できた、「少人数で会社を回し、確実に利益を残すための仕組み」。その全貌を、失敗談も交えながら徹底解説します。
- 1. なぜ、中小製造業の事務作業はいつまでも減らないのか?
- 「バラバラ導入」の罠
- Excelという名の「魔物」
- 2. 小さな印刷会社がたどり着いた「全業務統合」という答え
- 「システム屋」ではなく「製造業」として作った
- 転記をゼロにする「データの一筆書き」
- 3. 現場が主役。「入力させられている」から「自分たちの武器」へ
- 老眼でも使える「iPadファースト」
- 日報入力が「給料アップ」に繋がる
- 4. 「部門別採算」で経営の解像度を上げる
- リアルタイムで見える「部門の家計簿」
- 5. 小さな会社こそ「クラウド×単独サーバー」の安心を
- あなた専用の「金庫」を用意します
- 丸ごとバックアップで即復旧
- まとめ:経営の「景色」を変える一歩を踏み出しませんか?
1. なぜ、中小製造業の事務作業はいつまでも減らないのか?
多くの経営者が「業務効率化」を掲げますが、現実はなかなか変わりません。なぜでしょうか?
根本的な原因は、情報が「分断」されていることにあります。
「バラバラ導入」の罠
中小企業によくあるのが、課題が発生するたびに「その場しのぎのツール」を入れてしまうパターンです。
請求書が面倒だ → 販売管理ソフトを導入
在庫が合わない → 在庫管理Excelを作成
勤怠集計が大変だ → 勤怠管理アプリを契約
インボイス対応が必要だ → 会計ソフトをアップグレード
一見、それぞれの課題は解決しているように見えます。しかし、全体を見るとどうでしょう?
販売管理ソフトの売上データは、会計ソフトに自動で飛びません。在庫管理Excelの数字は、販売管理ソフトとは連動していません。勤怠アプリのデータは、原価計算には使われません。
結果として発生するのが、「転記」の無限ループです。
事務員さんは、販売ソフトから売上日報を出力し、それを見ながら会計ソフトに入力します。工場長は、作業日報の紙を見ながら、Excelに工数を手入力します。
これは単なる「二度手間」ではありません。転記には必ず「入力ミス」のリスクが伴います。ミスがあれば、その原因究明と修正にさらに倍の時間がかかります。
Excelという名の「魔物」
特に厄介なのがExcelです。柔軟で使いやすい反面、属人化の温床となります。
「マクロを組んだ担当者が退職して、誰も触れない」
「共有フォルダに『最新』『最新のコピー』『最新の最新』というファイルが並んでいる」
「計算式がいつの間にか壊れていて、半年間間違った原価で計算していた」
このような「Excel事故」は、どこの工場でも日常茶飯事です。しかし、経営判断の根幹となる数字がこれでは、アクセルとブレーキを踏み間違えているようなものです。
私たちが目指すべきは、「一度入力したデータが、会社の隅々まで自動で流れる仕組み」なのです。

2. 小さな印刷会社がたどり着いた「全業務統合」という答え
私たちフジイ印刷も、かつては典型的な「どんぶり勘定」の印刷会社でした。
職人の勘と経験頼みで、売上はあっても利益が残らない。忙しいのに給料は上げられない。そんなジレンマの中にいました。
「システム屋」ではなく「製造業」として作った
市販の生産管理システムやERP(統合基幹業務システム)も検討しました。しかし、どれも帯に短し襷に長しです。
大手向けのERPは導入だけで数千万円。機能が多すぎて現場が使いこなせません。逆に安価なクラウドソフトは、製造業特有の「工程管理」や「原価計算」に対応していません。
「ないなら、自分たちで作るしかない」
そう決意して開発したのが『PSI VISION』です。開発のコンセプトはシンプルです。
「中小製造業に必要な業務を、これ1つで全部やる」
転記をゼロにする「データの一筆書き」
PSI VISIONの設計思想は、「データの源流から河口までを一気通貫させる」ことです。
1. 見積(源流): 営業が入力した見積データが全ての始まりです。
2. 受注・生産: 受注ボタンを押すと、見積データがそのまま「製造指図書」に変わります。現場への指示入力は不要です。
3. 発注・仕入: 部材の発注も、見積データの明細からワンクリックで行えます。
4. 納品・請求: 製造完了とともに納品書・請求書が発行されます。
5. 会計・分析(河口): 最終的な売上・原価データは、部門別損益計算書や会計データとして自動集計されます。
この流れの中で、「同じ数字を二度入力する」という工程は一度もありません。
これが、少人数で膨大な業務を回すための唯一の解です。事務員さんが1日かかっていた月末の請求書発行業務が、わずか数十分で終わるようになった事例もあります。
3. 現場が主役。「入力させられている」から「自分たちの武器」へ
システム導入の最大の壁は「現場の抵抗」です。
「忙しいのにタブレットなんて触ってられない」「俺は機械を動かすのが仕事だ」
そんな職人さんたちの声を無視して導入を進めれば、必ず失敗します。
老眼でも使える「iPadファースト」
PSI VISIONは、PC画面ではなく、現場のiPad画面から設計をスタートしました。
ボタンは指で押しやすいサイズ。文字は読みやすいフォントと大きさ。キーボード入力は極力排除し、選択肢をタップするだけの操作系。拡大すれば小さい文字も読みやすい。
「スマホと同じだから自分でも使える」
ベテラン社員にそう言ってもらえた時、このシステムの成功を確信しました。
日報入力が「給料アップ」に繋がる
現場に協力を仰ぐには、「あなたにとってメリットがある」と伝えることが重要です。
PSI VISIONでは、現場が日報(作業開始・終了)を入力すると、それがそのまま「勤怠データ」になります。タイムカードを押す手間がなくなります。
さらに重要なのが「時間付加価値」の可視化です。
「この作業を〇時間で終わらせれば、〇円の利益が出る」
システムがリアルタイムで教えてくれます。自分の頑張りが数字で見えるようになると、現場の意識が変わります。
「もっと段取りを良くしよう」「材料のロスを減らそう」
現場が自律的に利益を追求し始めます。そして、上がった利益は賞与や昇給として還元する。このサイクルが回れば、システムは単なる管理ツールではなく、「自分たちの給料を上げる武器」になるのです。

4. 「部門別採算」で経営の解像度を上げる
「全社では黒字だけど、どの部門が足を引っ張っているか分からない」
そんな悩みも、PSI VISIONなら一発で解決します。
リアルタイムで見える「部門の家計簿」
PSI VISIONには、「アメーバ経営」の考え方を取り入れた部門別採算機能が標準装備されています。
営業部、製造1課、製造2課…。それぞれの部門が、まるで一つの会社のように、自分たちの売上と経費、そして利益を管理できます。
特筆すべきは、「部門賦課(ふか)」の自動計算機能です。
家賃や光熱費、事務員さんの人件費といった「共通費」を、面積比や人数比で自動的に各部門に配賦します。これにより、「見かけ上の利益」ではなく、「真の実力値」が明らかになります。
赤字部門が特定できれば、対策も打てます。撤退するのか、テコ入れするのか、値上げするのか。どんぶり勘定では見えなかった経営の「次の一手」が、明確な数字として浮かび上がってきます。

5. 小さな会社こそ「クラウド×単独サーバー」の安心を
最後に、セキュリティのお話をさせてください。
「クラウドは情報漏洩が怖い」「ランサムウェアでデータが消えたらどうする」
そんな不安をお持ちの経営者様も多いでしょう。しかし、社内にサーバーを置いて、担当者もいないまま放置している方がよっぽど危険です。
あなた専用の「金庫」を用意します
一般的なSaaS(クラウドサービス)は、巨大なマンションの一室を借りるようなものです。安価ですが、隣の部屋で火事が起きれば(システム障害や攻撃)、巻き込まれるリスクがあります。
一方、PSI VISIONは「単独テナント方式」を採用しています。
X サーバーVPSという堅牢な土地の上に、御社専用の一軒家を建てます。鍵を持っているのは御社だけです。
丸ごとバックアップで即復旧
もし万が一、ランサムウェアに感染したり、操作ミスでデータを消してしまったりしても、心配いりません。
単独サーバーだからこそ、サーバー全体を毎日丸ごとバックアップしています。昨日の状態、一昨日の状態へと、「タイムマシン」のように時間を戻すことが可能です。
情シス担当がいなくても、世界最高水準のセキュリティとバックアップ体制を手に入れられる。これもPSI VISIONの大きな強みです。

まとめ:経営の「景色」を変える一歩を踏み出しませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
PSI VISIONは、単なる業務ソフトではありません。小さな印刷会社が、生き残りをかけて作り上げた「経営のノウハウ」そのものです。
「システムで会社が変わるなんて大げさだ」
そう思われるかもしれません。しかし、実際に導入いただいた企業様からは、こんな声をいただいています。
「社長が怒らなくても、現場が自分で数字を見るようになった」
「定時で帰れるようになり、会社の雰囲気が明るくなった」
「毎月の試算表が翌月7日には出るようになり、銀行の評価が上がった」
これらは全て、バラバラだった業務を統合し、正しい数字が見えるようになった結果です。
高価なERPを入れる必要はありません。御社と同じ「中小製造業」の視点で作られた、身の丈に合ったシステムがあります。
まずは一度、デモ画面をご覧ください。
「あ、これならウチの現場でも使える」
そう直感していただけるはずです。

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この記事の監修者
藤井 聡|代表取締役
業務印刷の未来を探求し、中小製造業向けのALL IN ONEクラウドERPやAIO向けLP制作ツールをリリース。2019年に社内の事務職ゼロを達成し、クラウド実践大賞岡山大会で発表。京セラの稲盛和夫氏とゲーム作家の米光一成氏の考え方を取り入れた会社の仕組みづくりを推進中。
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