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公開日:2025.5.12
耐水紙とは?撥水紙との違いやメリット・デメリット、主な用途まで詳しくご紹介!

屋外や水回りで使用する印刷物には、どのような種類の紙を使用すればよいか悩まれている方もおられるのではないでしょうか。一般的な用紙では、すぐに濡れて破れたり、文字がにじんでしまったりと不便な面も多いため、このようなシーンでは「撥水紙」がおすすめです。
本記事では、耐水紙の概要や撥水紙との違い、メリット・デメリット、主な用途をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

耐水紙とは?
耐水紙は、水に触れる環境でも強度を維持できる特殊な紙です。通常の紙が水で破損しやすいのに対して、耐水紙は合成樹脂の使用や表面加工により、優れた防水性と耐久性を実現しています。
さらに、長期間にわたって品質を保つため、屋外利用や水回りでの使用にも最適です。また、耐水紙には、紙とフィルムを組み合わせた複合紙や、ペット繊維を混ぜた混抄紙、合成樹脂を基にしたフィルム法合成紙など、さまざまなタイプが存在します。
耐水紙のメリットは3つ
次は、耐水紙のメリットについて解説します。
水に強い
耐久性や耐候性が高い
水や湿気で変形しない
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.水に強い
耐水性に優れた紙は、濡れても破れにくく、強度をしっかり保てるのが特徴です。雨や湿気にさらされる環境でも劣化しにくいため、屋外掲示物や水回りでの使用に適しています。
一般的な紙と比べて水分による影響を受けにくいため、長期間安定した状態を維持できる点もメリットです。水濡れのリスクがある場面では、耐水紙を選ぶと安心して使用できます。
2.耐久性や耐候性が高い
耐水紙は、一般的な紙と異なる素材や構造によって高い耐久性を備えています。ポリエステルやポリプロピレンといった合成樹脂を原料とするタイプは、耐水性に加え、摩耗や破損にも強い点が特徴です。
さらに、表面に特殊なコーティングを施すと、耐候性も向上して、屋外や過酷な環境下での使用にも耐えられます。このため、取り扱い頻度の高いマニュアルやメニュー、現場用の資料などに適しており、長期間の使用にも安心できる素材です。
3.水や湿気で変形しない
一般的な紙は、湿気や水に触れると簡単にやわらかくなり、形が崩れやすくなります。一方で、耐水紙は、表面に撥水性を持たせる加工が施されており、水をしっかりとはじくため、水分を吸収せず、形状も保たれやすい点が特徴です。
屋外や湿度の高い場所でも劣化しにくく、変形の心配が少ないため、安定した使用が期待できます。
耐水紙のデメリットは2つ
次は、耐水紙のデメリットについて解説します。
価格が高い
家庭用プリンターでの印刷は難しい
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.価格が高い
耐水紙は、製造時に特殊な加工や高性能な素材が必要です。これらの工程や素材のコストがかかるため、一般的な紙に比べて価格が高めに設定されています。
また、耐水紙は日常的な使用頻度が低いため、市場全体での生産量が少なく、結果として単価が高くなりやすい傾向もあります。利用シーンや予算を考慮して、適切な種類の紙を選ぶようにしましょう。
2.家庭用プリンターでの印刷は難しい
耐水紙は、特殊なコーティングや素材によって水に強いですが、印刷面で注意が必要です。家庭用インクジェットプリンターでは、インクがうまく定着しなかったり、染料インクだとにじみが発生したりする場合があります。
また、耐水紙は通常の用紙よりも厚みや滑りが異なるため、プリンターによっては紙詰まりを引き起こす可能性もあります。このため、印刷する際は、対応機種の確認や業務用プリンターの使用を検討しなければなりません。
耐水紙の主な用途は3つ
次は、耐水紙の主な用途について紹介します。
カタログやメニュー
ラベルやタグ
チケットやパスポート
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.カタログやメニュー
耐水紙の耐水性と高い耐久力により、通常の紙では劣化しやすい状況でも安心して使用できます。さらに、耐水紙は表面に光沢があるため視認性に優れ、メニューやカタログなどにも最適です。
薄くて軽量でありながら丈夫な点も特徴で、輸送時の負担軽減やコスト削減にも貢献します。過酷な使用条件にも耐えるため、幅広いシーンで重宝されています。
2.ラベルやタグ
一般的な紙は湿気や水に弱く、屋外や過酷な環境ではすぐに劣化してしまう場合があります。しかし、耐水紙を使用したラベルやタグであれば、濡れた状態でも破れにくく、強度を維持できるため安心です。
食品や瓶ボトルのラベル、農業資材や園芸用品のタグ、機械装置に取り付ける警告タグなど、幅広い用途で長期間の使用に最適です。
3.チケットやパスポート
耐水紙を使用したチケットやパスポートは、水に濡れても破損やインクのにじみが起こりにくく、屋外イベントや水辺での使用にも適しています。一般的な紙では、湿気に弱くトラブルが起こりがちですが、耐水紙ならその心配がありません。
また、耐摩耗性にも優れているため、多くの人の手に触れる状況でも長持ちします。耐久性の高さから、旅行やアウトドアイベントなど、大切なシーンでの使用にも最適です。
耐水紙と撥水紙の違い
耐水紙と撥水紙はどちらも水に強い性質を持ちますが、実用性やコスト面では撥水紙の方が優れています。耐水紙は紙全体が水を通さないよう加工されており、高い防水性を誇りますが、専用のプリンターが必要な場合があり、価格も比較的高めです。
一方、撥水紙は表面にだけ水をはじく加工を施しているため、通常のプリンターでも扱いやすく、印刷の自由度が高い点が魅力です。また、コストが抑えられ、必要十分な防滴性能が確保できる点から、ラベルやPOP、チラシなどの用途には撥水紙の方が適しています。
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参考:amemo|フジイ印刷
「amemo」は、環境に配慮しながら厳しい現場にも対応できる100%パルプ製のメモ帳です。撥水性に優れた用紙を使用しており、雨天や水場でもスムーズに筆記できます。
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耐水紙とはでよくある3つの質問
最後に、耐水紙とはでよくある質問について紹介します。
質問1.耐水紙の種類は?
質問2.耐水紙にはどのような加工ができますか?
質問3. 耐水紙は長期間の保存に向いていますか?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.耐水紙の種類は?
耐水紙の種類は、以下のとおりです。
ユポ紙
ポリプロピレンと無機充填材を組み合わせたフィルム法合成紙で、圧倒的な耐久性と耐水性を誇り、印刷適性も高いのが特徴
耐水耐油紙ポエム-S
ECFパルプ100%を使用しており、耐水性と耐油性を持ちながらリサイクル可能な環境配慮型素材。オフセット印刷やレーザープリンターも対応可能
OKレインガード
ユポ紙より耐水性には劣るが、天然100%パルプの上質紙ベースで白色度が高く、撥水性と筆記性に優れている
ストーンペーパー
石灰石とポリプロピレン樹脂を混ぜて作られており、木材を使わないため環境に配慮された紙として注目されている。耐水性や筆記性、強度も高いが、屋外での長時間の使用には向いていない
LIMEX
石灰石を主原料としており、紙やプラスチックの代替となる素材として注目されている。撥水性や耐水性、耐久性、筆記性も優れているが、屋外での長期使用は適していない
質問2.耐水紙にはどのような加工ができますか?
耐水紙は、印刷後のさまざまな加工にも対応できる汎用性の高い素材です。ラミネート加工や箔押し、断裁、ミシン目加工、折り加工など、幅広い後加工が可能です。しかし、紙の種類や厚み、使用する機材によっては仕上がりに差が出る場合もあります。
高温を伴う加工では、耐水紙が変形するリスクもあるため注意が必要です。希望する用途に合わせ、事前にサンプルで加工テストを行うのがおすすめです。
なお、箔押しについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:箔押しとは?メリット・デメリットや箔の主な種類、向いている印刷物まで徹底解説!
質問3. 耐水紙は長期間の保存に向いていますか?
耐水紙は、水分や湿気に対して非常に強く、変形やカビの発生を抑える特性があるため、長期保存が求められる印刷物に最適です。たとえば、屋外設置の案内板や高湿度下で使用されるマニュアル、防災資料などに広く活用されています。
しかし、紫外線によるインクの退色リスクもあるため、屋外掲示の場合にはUVカットフィルムの併用や、保管場所の工夫などの保護対策が欠かせません。
まとめ
本記事では、耐水紙の概要や撥水紙との違い、メリット・デメリット、主な用途をご紹介しました。
耐水性に優れた紙は、濡れても破れにくく、耐久性や対候性が高い点がメリットです。さらに、水分を吸収せず、形状も保たれやすいため、屋外でも安心して使用できます。しかし、価格が高めであり、家庭用プリンターでは印刷しにくいというデメリットがあります。
一方、撥水紙は表面にだけ水をはじく加工が施されているため、通常のプリンターでも扱いやすく、印刷の自由度が高い点が魅力です。また、コストも抑えられているため、雨天や水場で使用する場合は、撥水紙でも十分な性能を発揮します。
「amemo」は、撥水性に優れた用紙を使用しており、雨天や水場でもスムーズなメモが実現できます。サイズ展開としては、スマホサイズのメモタイプに加え、A5ノートやB5ワードパッドタイプもあり、用途に合わせた選択が可能です。⇒amemoのご購入はこちら

この記事の監修者
吉田光咲|営業部
大学でファッションデザインを専攻し、卒業後はグラフィックやWEBデザインなど、幅広い分野でデザインの仕事をしてきました。2024年にフジイ印刷に入社し、毎日新しいことを学んでいます。お客様の視点に立って、最適なデザインを提案できる営業を目指しています。
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