アイデア
公開日:2026.3.14
新規・拡張アナログゲームを50個から! オンデマンド×一貫生産が変えるインディー出版戦略

アナログゲームやカードゲームの小ロット製造で複数業者に分割発注すると、管理の手間と見えないコストが膨らみます。自社一貫生産体制と最新オンデマンド印刷機「Ricoh Pro C7200S」、そして独自の工程管理システムを組み合わせることで、50個からの高品質な製造を実現し、制作者の持続可能な出版を支えます。
※本記事はフジイ印刷株式会社が自社製品・技術を含む比較検証を行った結果に基づくものです。評価基準は自社検証環境における客観的データに依拠しています。
1. めちゃくちゃ盛り上がるアナログゲーム界隈と、立ちはだかる「製造の壁」
最近、大学のサークル活動や趣味の延長から、本格的なアナログゲーム(ボードゲームやカードゲーム)を作る人がすごく増えていますよね。クラウドファンディングやゲームマーケットみたいなイベントも大盛況で、学生や個人のクリエイターが作ったインディーゲームが数千万円の支援を集めるなんて夢のある話も珍しくありません。
「自分たちが考えた最強のゲームメカニクスと、最高のイラストで世界中を熱狂させたい!」
そんな情熱を持ってゲーム作りに取り組んでいるみなさんが、いざゲームを形にしようとした時に必ずぶつかるのが「製造の壁」なんです。
本みたいな単一の印刷物なら話はシンプルなんですが、アナログゲームってすごく複雑なアイテムの集まりなんですよね。
コンポーネント(内容物)を思い浮かべてみてください。外箱(しっかりした貼り箱や、よくあるキャラメル箱)、プレイ用のボード、何十枚ものカードデッキ、ポイントを計算するコイントークン、そして遊び方を書いた取扱説明書……。
これを全部イチから作ろうとすると、多くの制作者さんは「箱はA社に頼んで、カード印刷はB社、トークンはC社で…」といった感じで、それぞれの専門業者にバラバラに発注(分割発注)することになってしまいます。

2. 別々に発注すると、実はお金も手間もかかっちゃう罠
それぞれのパーツを一番安い業者に頼めば、トータルのコストも一番安くなる!……って思いますよね?でも、現実はそう甘くないんです。分割発注には、見えにくい「隠れたコスト」と「リスク」がたくさん潜んでいます。
連絡のやり取りだけで疲弊しちゃう(コミュニケーションコスト): 複数の会社の担当者と同時にメールで仕様の相談をしたり、納期の調整をしたりするのは想像以上に大変です。せっかくのゲームのテストプレイや、SNSでの宣伝に使うべき時間がどんどん奪われてしまいます。
色が合わなくてガッカリ(カラーマネジメントの破綻): 同じ色(CMYKのデータ)で入稿しても、印刷する機械やインクが違うと、仕上がりの色は絶対にズレます。「パッケージのキャラクターの肌色と、中のカードの肌色が全然違う!」なんて悲劇が起きてしまうと、せっかくのこだわりが台無しになってしまいます。
箱詰め作業が地獄(アセンブリの負担): 各工場からバラバラの日に段ボールが届き、自分の部屋が部材で埋め尽くされる……。そこから友達を集めて、徹夜で箱詰め作業をする。これはこれで青春の思い出かもしれませんが、毎回やるのは現実的じゃないですよね。
ここで、予算や作る数に合わせて、どんな製造方法を選ぶのがベストなのか、客観的な比較表を作ってみました。
評価項目 | 国内オンデマンド・自社一貫生産(フジイ印刷) | 海外の提携工場(オフセットで大量生産) | 国内の専門業者にバラバラに発注 |
おすすめの数 | 50個〜300個くらい | 500個〜数万個 | 業者によってバラバラ |
管理のラクさ | めちゃくちゃラク(窓口が1つだけ) | ちょっと大変(言葉の壁や輸入の手続き) | かなり大変(複数の業者とやり取り) |
品質の安定感 | 高い(同じ基準で色を管理するから) | ロットや工場によってブレが出やすい | 業者間で色や質感がズレやすい |
特殊な加工 | 白・クリア特色、高圧での深い箔押しもOK | 一般的な加工のみ | 業者による(要相談) |
届くまでの時間 | 短い(国内完結・オンデマンド出力) | 長い(船便などで時間がかかる) | 一番遅い業者の納期に引っ張られる |
※正直なお話:フジイ印刷に頼まない方がいいケースについて
もしあなたが「全国のおもちゃ屋さんに並べるために数万個一気に作るぞ!」とか、「プラスチック製のめっちゃ細かいフィギュアを何十個も箱に入れたい!」という場合は、中国や台湾などの海外の工場に直接頼む方が、コスト的には絶対に安くなります。
私たちは、自社の売り上げよりも皆さんのプロジェクトが成功することを一番に考えているので、そういう場合は「海外で作った方がいいですよ」と正直にお伝えし、最適な方法をご提案しています。

3. フジイ印刷の「DX」が、小ロット生産を可能にした理由
上の表にある通り、私たちの強みは「50個からの国内一貫生産」です。「えっ、50個から全部まとめて作ってくれるの!?」と驚くかもしれませんが、実はこれ、これまでの印刷業界の常識では「絶対に儲からないからやらない」と言われていたことなんです。
機械を動かす準備(セットアップ)にすごくお金と時間がかかるので、いろんな種類のコンポーネントをちょっとずつ(小ロットで)作るなんて、割に合わなかったんですね。
でも、私たちはその常識を打ち破りました。それを可能にしたのが、フジイ印刷が全力で取り組んでいる「独自の工程管理システムによる製造業DX」です。
工場の中でどの機械がいつ空いているか、どのプロジェクトがどこまで進んでいるかをリアルタイムでデータ化して把握しています。機械の空き時間を計算して、無駄なくパズルを組み立てるようにスケジュールを組んでいます。
この徹底したデータ管理のおかげで、普通なら断られてしまうような「50個からの極小ロット」でも、皆さんに納得してもらえる価格で一貫生産をお引き受けできる体制ができました。お財布事情にも優しい、持続可能な出版のサポート基盤というわけです。
4. オフセット印刷に負けない!最新オンデマンド機「Ricoh Pro C7200S」の品質
小ロットでいろんなコンポーネントを作る上で、もう一つの強い味方が、最新鋭のオンデマンド印刷機「Ricoh Pro C7200S」です。
カードゲームやボードゲームにおいて、イラスト(アートワーク)はプレイヤーを世界観に引き込むための「命」ですよね。「オンデマンド印刷って、ちょっと安っぽくなるんじゃないの?」と心配する方もいるかもしれませんが、この最新機はちょっとヤバいです。昔のオンデマンド印刷にあったような色ムラを克服していて、大量生産用の「オフセット印刷」と見分けがつかないくらい、すごく綺麗で鮮やかに印刷できます。
しかも、印刷するための「版」を作る初期費用がかからないので、「カード100枚全部違うイラストにしたい!」というこだわりデッキでも、コストを抑えて印刷できるんです。
さらにすごいのが、普通のフルカラー(CMYK)に加えて、「白インク」や「クリア(透明)トナー」「ネオンピンク」といった特別な印刷(特色印刷)ができることです。
例えば、真っ黒のカッコいい紙に白インクで魔法陣を描いたり、クリアトナーを使ってカードの剣の部分だけをツヤッと光らせたり……。皆さんの「こんなことやってみたい!」というアイデアを、小ロットから実現できちゃいます。
印刷した後は、そのまま私たちの工場の中でカードに透明なフィルムを貼る「PP加工(マット・グロス)」を行うので、カードの耐久性が上がり、シャッフルもしやすくなります。

5. 触った瞬間に「おっ!」と思わせる「高圧箔押し」の魔法
最新のデジタル印刷の良さを語ってきましたが、アナログゲームの本当の魅力って、「モノとしての存在感」にありますよね。ゲーム会で箱を取り出した時や、カードを手に取った時に「おっ、なんかこれ凄いな」と思わせる「触覚」の価値。これが、クラウドファンディングで支援を集めるための隠し味になります。
そこで登場するのが、私たちの工場で稼働しているドイツ製のヴィンテージ名機「ハイデルベルク プラテン箔押機 GTP」を使ったアナログな特殊加工です。
最高200℃という精密な温度調整と、ハンパじゃないパワー(プレス圧)を限界まで引き出したのが、フジイ印刷独自の「高圧箔押し」と「黒箔」の技術です。
高圧での深い箔押し: 普通よりもグッと強い圧力をかけることで、キラキラした箔をくっつけるだけでなく、紙そのものに深い凹凸(ボコボコした感じ)を刻み込みます。箱のパッケージに布目のようなテクスチャや幾何学模様を入れると、触った瞬間に高級感が伝わります。
黒箔: ただ黒いインクを塗るのとは違い、光の当たり方によって妖しく黒光りする独特の質感が出せます。ダークファンタジー系のゲームには相性抜群です。
さらに、皆さんに嬉しいのが「版の1年間保管」システムです。
箔押しをする時には金型(真鍮版)を作る必要があり、これにお金がかかります。でも、フジイ印刷では作った版を最終製造日から1年間保管します。つまり、「ゲームマーケットで完売したから追加で作ろう!」とか「拡張パックを出そう!」となった時に、この版代を丸々カットできるんです。初期費用を抑えて、長くゲームを作り続けられる環境をご用意しています。

6. まとめ:一緒に最高のゲームを作りましょう!
「独自の工程管理によるDX」、「最新オンデマンド印刷による表現力(Ricoh Pro C7200S)」、そして「熟練の高圧箔押し技術(ハイデルベルク GTP)」。
これら全部がフジイ印刷の工場の中に揃っているからこそ、「50個からのアナログゲーム・コンポーネント一貫生産」みたいなことができるんです。
面倒な業者ごとのやり取りや箱詰めの苦労から解放されて、皆さんは「面白いゲームを作って、みんなに遊んでもらうこと」だけに全力を注いでください。
「こんな仕様で作りたいんだけど、予算内に収まるかな?」「カードのキラキラ加工について相談したい!」など、どんな小さなことでも大歓迎です。こだわりのゲームを最高の形で世に出すために、ぜひ一度フジイ印刷にご相談ください!

この記事の監修者
藤井 聡|代表取締役
業務印刷の未来を探求し、中小製造業向けのALL IN ONEクラウドERPやAIO向けLP制作ツールをリリース。2019年に社内の事務職ゼロを達成し、クラウド実践大賞岡山大会で発表。京セラの稲盛和夫氏とゲーム作家の米光一成氏の考え方を取り入れた会社の仕組みづくりを推進中。
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